栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した・自筆「源氏物語」藤裏葉(ふじうらのは)原文・茶道21-B
商品の説明
商品説明
京都の公卿・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵 「藤裏葉の巻」は、藤の裏葉の巻は華麗な源氏一族を描いている。栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のさまは源氏一族の繁栄を示すものであった。源氏の君は「准太政天皇」の地位に上る。玄宗皇帝と楊貴妃の栄耀栄華を見るようなさまを描いている。
自筆「源氏物語」の「藤裏葉(ふじのうらは)」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。
自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏(おおいのみかどむねうじ)」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の曽祖父です。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。現在の今上天皇と系譜がつながっている。
関白・近衛基熙(このえ もとひろ)は、後水尾院(第108代後水尾天皇)の皇女・常子内親王と結婚。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子(ひろこ)は将軍家宣の正室となった。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流(下記に掲示)で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。(資料の記録は下記に掲示)
出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」の自筆です。
自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。このため後醍醐天皇の宸翰(しんかん・天皇自筆)にかなり近い年代に書かれていることがわかる。また、各巻ごとの書かれた年については不明。従って、応永五年とは、書き始めの年である。また、落款から、後年、近衛基熙(1648~1722)の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。
大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年(1068)~天承元年(1131)を祖として創立された。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門(おおいみかど)」を称する。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年(1420年)に内大臣に昇任した。
旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を著(あらわ)しております。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。
出品した「源氏物語」は藤裏葉(ふじのうらは)の内容の要旨
「藤裏葉」(ふじのうらは)の巻は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。源氏の君の子息・夕霧と内大臣の姫君・雲居の雁の恋を無理矢理裂いてから数年、二人の恋愛は世上に知られている。今更違う相手と娘を結婚させるのは風聞が悪く、夕霧の方からあせって結婚を申し込む様子もなく、内大臣は自分が折れるべきだと考えるようになった。四月、自邸で藤の花の宴を開くという内大臣の口上を持った息子の柏木が、夕霧を迎えにやってくる。緊張している夕霧に源氏は出かけるよう促し、着替え用にと自らの上等な衣服を選び与える。藤の花の宴で内大臣はかねての仲であった娘の雲居の雁と夕霧の結婚を認める。仲睦まじい夫婦の誕生に、源氏は親心に嬉しく夕霧の辛抱強さを褒めてやる。内大臣も結婚させてみると後宮での競争の多い入内より、立派な婿を迎えた今の結婚の方が幸せだと分かり、心から喜んで夕霧を大切に扱うのだった。自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)」と娘・幾千姫(玉映)の落款(印譜)
原本自筆上部に「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)と記されている。藤の裏葉の巻は華麗な源氏一族を描いている。栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のさまは源氏一族の繁栄を示すものであった。まるで楊貴妃の栄耀栄華を見るようである。紫式部が「藤裏葉」を書くに際し、「白楽天」の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。詳細な理由は下記説明欄に記載
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載
《「源氏物語」藤裏葉(ふじのうらは)の巻》
「藤裏葉」の巻は英文で「The Eastern Cottage」と表記されます。
《自筆上部の原本自筆上部に「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)の漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。》「額縁入自筆原本」
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
「自筆原本」
自筆右下の上の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子と娘・幾千姫(玉映)の落款。
《自筆上部の原本自筆上部に「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)の
漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。》
《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。》
自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)
自筆が「古切」とされたのは江戸時代。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載
(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。
《「源氏物語」藤裏葉(ふじのうらは)の巻》
《うつく(美)しけなる御》・・・・あはひ(間)なれと、
女はまた、かゝるかたち(容貌)のたくひ(類)もなと
かなからむとみ(見)え給へり。おとこ(男)は、きは(際)も
なくきよ(清)らにおはす。ふる(古)人ともゝおまへ(前)に
所え(得)て、かみ(神)さひたる事とも聞えい(出)つ。
ありつる御てならひ(手習)ともの、ち(散)りたるを
御らん(覧)しつけて、うちしほたれ給ふ。
「此水の心たつ(尋)ねまほしけれと、翁はこと(言)いみして」
とのたま(宣)ふ。「そのかみのおい(老)木はうへもく(朽)ち
ぬらむ植えし小松もこけ(苔)生ひにけり」おとこきみ(男君)の
御さいしやう(宰相)のめのと(乳母)、つらかりし御心
もわす(忘)れねは、したりかほ(顔)に、・・・《いつれをもかけ(蔭)と》
(文責・出品者)
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。(2)・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。
《「源氏物語」藤裏葉(ふじのうらは)の巻》
《内大臣の姫君(雲井雁)と宰相中将(夕霧)との恋物語の原文》
《源氏の君・准太上天皇に昇進・夕霧・中納言に昇進》
《夕霧夫妻、三条殿に移る》
《中納言(夕霧)も、あらたまった気分になり、涙で顔を少し泣き赤らめて、
いよいよ神妙にしていらっしゃる。
みごとに申し分なく、中納言(夕霧)と女君(雲井雁)は》・・・・いかにも
かわいげのあるご夫婦であるけれども、女(雲井雁)のほうは、他にも
この程度のお顔だちの人なら、いなくもなかろうとおみえになる。
しかし男(夕霧)のほうは、このうえもなくおきれいでいらっしゃる。
古参の女房どもが御前に腰をすえて、古めかしい昔話をあれこれとお話し申しあげる。
大臣(雲井雁の父)は、お二人の先ほど手習にお書きつけになった歌がそこらに
散らばっているのをお見つけになって、しみじみと感に堪えていらっしゃる。
(大臣・雲井雁の父)「わたしも、この遣水(やりみず)の気持を尋ねて
みたいと思うけれど、老人の繰り言は遠慮するとして」
とおっしゃる。
(太政大臣・雲井雁の父)「その昔の老木は朽ちてしまっているだろうが、無理もない
ことだ。そのころ植えた小松も年を経て苔(こけ)が生えてしまったのだから
―子供であったわたしもこの年になってしまうほど年月が流れてしまった。」
男君の宰相(夕霧)の乳母(めのと)が、君(夕霧)に情けない思いをさせた
大臣(雲井雁の父)のお心を忘れもしないので、今こそという顔つきで、・・・・
《(夕霧の乳母)「お二方のどちらをも、私は末長くお力とお頼み申しております。
二葉のころから深く根ざしを交し合っていた松のような御間柄なのですから」
年老いた女房たちも、こうした筋の歌をいろいろお詠み申したのを、
中納言(夕霧)はおもしろく思っていらっしゃる。》
備考・内大臣(雲井雁の父)と宰相中将(夕霧)の不仲は、夕霧と雲井雁の二人が愛し合っていることに不満を持ってのこと。以来不仲であるがさりとて、姫君(雲井雁)にとって夕霧以上の婿がいないため悩む親心をあらわしている。
現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授(1999年没)
備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。(2)・自筆の「英訳文」は次の通りです。
《Wisteria Leaves (藤裏葉)》
《Yes, said Tono Chujo to himself,》…they were a well-
favored pair, one of them, he might add, more so than the other.
While Kumoinokari was distinguished but not unique,
Yugiri was without rivals.
The old women were having a delightful time,
and the conversation flowed on and on.
Tono Chujo looked at the poems that lay scattered about.
"I would like to ask these same questions of your brook,"
he said, brushing away a tear, "but I rather doubt that
you would welcome my senile meanderings.
"The ancient pine is gone.
That need not surprise us-
For see how gnarled and mossy is its seedling."
Saisho, Yugiri"s old nurse, was not quite
ready to forget old grievances.
英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)(2)・自筆の「中国語訳」は次の通りです。
《藤花末叶(藤裏葉)》
云居雁不能是盖世无双的美人;但霧有无限清之相。
老侍女在新夫身十分得意,将年旧事他听。
太政大臣看人咏的稿散置在旁,拿来一,
也心起来,道:“我也想向泉水探太君的消息。
只恐老人多感,出言不祥耳。”便吟曰:
“小松手植,眼已成。莫怪高年,凋零化作。”
夕霧的乳母宰相君,至今不忘位大臣当年夕霧的狠心,
此得意地吟道:
中国訳文の出典:『源氏物語(Yunsh wy)』
豊子愷(ほうしがい)中国最初の「源氏物語」翻訳者(文化大革命で没)
注記・中国語の文字の一部がシステムの関係で反映されない場合があります。この場合、落札後に正確な中国語の文字を記載した中国語訳文を交付いたします。「藤裏葉の巻」原本の末尾(原本番号25-B)の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印
左の写真が「源氏物語」藤裏葉の巻の末尾(原本番号25-B)の押印。
写真一番左下の角印が仙台藩の家紋印(竹に雀)
家紋印の上の2つの印は仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)。冬姫は内大臣・通誠の養女。
冬姫は通称。正式な名は伊達貞子。左端の写真は「藤裏葉の巻」末尾の拡大写真。
上の篆書体は、「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)の押印。
篆書体の左の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)と娘・玉映の落款
写真右上の2つの印は仙台藩医・木村寿禎の落款
右端の写真上は仙台藩主(伊達家)正室一覧表の表紙。表紙の下は一覧の拡大写真(仙台市立博物館・刊行)
(奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。)自筆の疎明資料等は、下記の通りです。 (Ⅰ)・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料 別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」(平凡社・刊)78頁。筆者は近衛関白政家公。中央の写真は、応永五年(1398)の年号。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)。左の写真は、桐壺の巻の奥付。左大臣から関白に昇進した近衛基熙(もとひろ)公の花押。上下2段の花押のうち、上の印は。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款(印譜)「自筆の画像断層(MRI)写真」
(出品した自筆の「断層画像写真」(藤裏葉の巻)MRI 33―21B
自筆二つの印のうち上は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)」、上は娘の幾千姫(玉映)の落款。
「源氏物語・国宝」「藤裏葉の巻」主人公の資料
下記写真は、「国宝・源氏物語絵巻」の中に描かれる夕霧と雲井雁
「源氏物語絵巻 」(国宝)夕霧(左)と雲井雁(右)
右下は、雲井雁侍女「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」
1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図(公家事典303頁)
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。2番目の写真は近衛基熙の肖像(陽明文庫・所蔵)
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
4番目の写真は、天皇家・近衛家略系図の出典(淡交テキスト「茶会記」に親しむ・7)平成29年7月淡交社・刊行
大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵(断簡)を出品 | ||||
商品説明(来歴) | 大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を書いてある。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷(不昧公)の正室・方子(よりこ)に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。 | |||
漢詩文 | 原文上部に「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)という漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白楽天」に由来するものです。 源氏物語「藤裏葉」原本に記されております。紫式部が「藤裏葉」を書くに際し、「白氏文集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「藤裏葉の巻」を書いていることがわかります。この原詩の言葉の引用は、「藤裏葉の巻」に用いられていることで広く知られている。紫式部がこの原詩に親しんでいたと推定されている。 | |||
漢詩の落款の意味 | 原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。 特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。 「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会(ばんさんかい)」とも言われます。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)することです。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。 落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「紫藤花下漸黄昏」(紫藤の花の下、漸(ようやく)黄昏(たそがれ)という漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。 | |||
自筆の希少価値について | 自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。上の「拡大断層(MRI)写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。 出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。撮影後、展示のために再表装をしております。掛軸や屏風にすることが可能なように、「RemovablePaste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。 | |||
断層(MRI)写真 | 従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。 | |||
寸法 | 「源氏物語」自筆の大きさ タテ21.8センチ ヨコ12.8センチ。額縁の大きさは タテ37.0センチ ヨコ28.0センチです。額縁は新品です。 | |||
「源氏物語」の自筆について | 1・筆跡の分析について 国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。 2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。 「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。 3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。 4・近衛基熙(このえもとひろ)について 近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。母は後水尾天皇皇女女二宮。実母は近衛家女房(瑤林院)。幼名は多治丸。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている | |||
HP | 近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。 |
不昧公 公卿 肉筆 保障 保証 真筆 真筆 親筆 古筆 本物保証 本物保障 室町掛軸 掛け軸 自筆 天皇 茶道具 宗鑑 良寛 伝来 歌仙 極め 極札 極め札 鑑定
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
ファッションの ☆T59和本江戸天保14年(1843)「天保十四年七月より九
人気No.1】 上下2巻揃 靈魂引導諷誦記 稀少 貞享元年初刷 検索 法華経
本物の 選擇本願念佛集 古版 稀版 上下2冊 唐本 和本 宋版 五山版 仏教
正規通販 印譜 検索:支那 唐本漢籍 書道法帖 幽蘭賦 黄庭堅 法書金石
本物の 今古実録敵討天下茶屋 和書 - quangarden.art
本命ギフト 中国 民国期 書道 拓本印刷 王羲之 蘭亭序 珂羅版精印 上海
再再販! 俳諧 手桃灯 下巻 和書 - krafthub.co.uk
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
ファッションの 宣徳八年版 木版画 多数 妙法蓮華経観世音菩薩 普門品
ベストセラー 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
新品?正規品 張子祥 1894年 胡公寿 線装本 唐画 古籍 聚珍板 武英殿
セットアップ 増補改正珍貨孔方図鑑 和書 - escuelanacionaldelgrito.com
品多く F06-046 源氏物語(1)日本古典文学全集 校注.訳 阿部秋生 秋山
2022超人気 6巻首巻図1巻揃 勿聽子俗解八十一難經 寛永4年刷 江戸初期
2022年春の 明治時代和本 文光堂刊 完』明治36年 澤井慎父輯『改訂新年
かわいい~!」 【真作保証】 13代 酒井田柿右衛門 錦花鳥文花瓶 人間
2022新発 都名所図会 拾遺共 和書 - livenationforbrands.com
最初の 古文書 Ⅱ 和書 - executiveleader.com
女の子向けプレゼント集結 桐壺帝の皇子で朱雀天皇の元皇太子・八の宮
速くおよび自由な 地球儀便覧 和書 - cavalarc.com
2022最新のスタイル 幕府領(松本藩預地)麻績町村古文書○嘉永5年 松本
お1人様1点限り】 2枚 明信片 満洲帝国 検索: 古文書 古建築 張学良
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
楽天カード分割】 孫思? 上中下・35冊揃 備急千金要方 影宋本 限定500
再入荷!】 【MG匠】高さ30cm以上!『十三代酒井田柿右衛門』秀逸作
見事な 河内屋儀助など3書舗蔵版 大阪 原題箋欠 』和本 正楷字覧 宇田
人気メーカー・ブランド 当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管 明
オンラインショップ】 清斉主人『書画必携名家全書』(全7冊揃)文久2
早割クーポン! 文化12(1815) 真之神道流」4点 巻物「天神真楊流 明治
開店祝い 拓本 検:碑帖 碑帖 魏碑 北魏安楽王墓誌銘 墨拓片 神品楷書
プレゼントを選ぼう! 1冊揃 法華安心録 検索 唐本 和本 法華経 妙法
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
ファッションの ☆T59和本江戸天保14年(1843)「天保十四年七月より九
人気No.1】 上下2巻揃 靈魂引導諷誦記 稀少 貞享元年初刷 検索 法華経
本物の 選擇本願念佛集 古版 稀版 上下2冊 唐本 和本 宋版 五山版 仏教
正規通販 印譜 検索:支那 唐本漢籍 書道法帖 幽蘭賦 黄庭堅 法書金石
本物の 今古実録敵討天下茶屋 和書 - quangarden.art
本命ギフト 中国 民国期 書道 拓本印刷 王羲之 蘭亭序 珂羅版精印 上海
再再販! 俳諧 手桃灯 下巻 和書 - krafthub.co.uk
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の繁栄を記した
ファッションの 宣徳八年版 木版画 多数 妙法蓮華経観世音菩薩 普門品
ベストセラー 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
新品?正規品 張子祥 1894年 胡公寿 線装本 唐画 古籍 聚珍板 武英殿
セットアップ 増補改正珍貨孔方図鑑 和書 - escuelanacionaldelgrito.com
品多く F06-046 源氏物語(1)日本古典文学全集 校注.訳 阿部秋生 秋山
2022超人気 6巻首巻図1巻揃 勿聽子俗解八十一難經 寛永4年刷 江戸初期
2022年春の 明治時代和本 文光堂刊 完』明治36年 澤井慎父輯『改訂新年
かわいい~!」 【真作保証】 13代 酒井田柿右衛門 錦花鳥文花瓶 人間
2022新発 都名所図会 拾遺共 和書 - livenationforbrands.com
最初の 古文書 Ⅱ 和書 - executiveleader.com
女の子向けプレゼント集結 桐壺帝の皇子で朱雀天皇の元皇太子・八の宮
速くおよび自由な 地球儀便覧 和書 - cavalarc.com
2022最新のスタイル 幕府領(松本藩預地)麻績町村古文書○嘉永5年 松本
お1人様1点限り】 2枚 明信片 満洲帝国 検索: 古文書 古建築 張学良
Amazon.co.jp: 栄耀栄華を極めた藤の花の華麗な開花のような源氏一族の
楽天カード分割】 孫思? 上中下・35冊揃 備急千金要方 影宋本 限定500
再入荷!】 【MG匠】高さ30cm以上!『十三代酒井田柿右衛門』秀逸作
見事な 河内屋儀助など3書舗蔵版 大阪 原題箋欠 』和本 正楷字覧 宇田
人気メーカー・ブランド 当方、先祖代々受け継がれ曽祖父蔵にて保管 明
オンラインショップ】 清斉主人『書画必携名家全書』(全7冊揃)文久2
早割クーポン! 文化12(1815) 真之神道流」4点 巻物「天神真楊流 明治
開店祝い 拓本 検:碑帖 碑帖 魏碑 北魏安楽王墓誌銘 墨拓片 神品楷書
プレゼントを選ぼう! 1冊揃 法華安心録 検索 唐本 和本 法華経 妙法
商品の情報
メルカリ安心への取り組み
お金は事務局に支払われ、評価後に振り込まれます
出品者
スピード発送
この出品者は平均24時間以内に発送しています