中期4人編成期Genesisの幕開け 大傑作「A Trick of the Tail」オリジナル・ミックス/リマスター紙ジャケット仕様盤 国内盤。
商品の説明
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御存知!中期Genesisの幕開け 大傑作「A Trick of the Tail」 オリジナル・ミックス/リマスター紙ジャケット仕様盤国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、紙ジャケット内側上部に幾つかの経年の汚れそして歌詞ペーパーに使用感がございます。
現行リリースCDはThe Whoと同じく再ミックス/リマスターとなっており、制作当時の録音技術では成し得なかった音質を造り上げた感がございます。
確かに名手Phil Collins曰く「パワーが足りない(再現出来ていない)」と当時ぼやいていた事等々の発言がございます。
この旧リマスター制作時には担当のエンジニアが録音レベルの弱さに呆れていた事もあり、それらの解消を目指したものでございます。
(It Bites等を手掛けたNick Davisと思われますが......)
非常に出来の良いもので高音質、非常に良心的ではございましたが、(アナログ時代の音質を含めた)繊細さを求めたファンには違和感のあるもの。
何をか言わんや、でございます............................
内容は言わずもがな。
ラインナップは中期全盛期で名手揃い。
Tony Banks(Key、12-Strings G、Vo)、Steve Hackett(G)、Mike Rutherford(B、12-Strings G、Bass Pedals、Vo)、Phil Collins(Ds、Per、Vo)となります。
プロデュースはDavid Hentschelとバンド自身。
1975年10~11月英国ロンドン”Trident Studios”での制作となります。
問題作とも最高傑作とも呼ばれた前作コンセプト大傑作”The Lamb Lies Down on Broadway”が大好評。
セールスは最大のものとなり、また(現在に先駆けた感のある)作品完全再現をも含め、ツアーは順風満帆。
Peter Gabrielの独特のパフォーマンスが以前から評判を呼んでいるものの、ある被り物で他のメンバーは非常に困惑。
この頃にはコンサート自体がある種の”Peter Gabrielワンマンショー”と化しており、
微妙な雰囲気がバンド内に流れる中、Peter Gabrielは”やる事はやった”とツアースケジュールの中休みに脱退を表明。
ツアー後公式に告知されPeter Gabrielは脱退、因ってバンドは一旦活動停止。
冷却期間を設ける事となります。
Steve HackettはMike Rutherford、Phil Collinsの手助けを受け初のソロ作制作。
またPhil CollinsはかのMorris Pert主導のかのBritish Jazz/Rock・Crossover系バンド”Brand X”の結成に参加。
またTony BanksはMike Rutherfordと共にまだ見ぬ新体制Genesis新作向けの作曲に勤しむ事となります。
1975年夏に四人が合流。
専属ヴォーカリスト抜きで新作向けの準備を始めると共にヴォーカリスト・オーディションに勤しむ事となります。
最終選考で一人決まるものの(後のMike & The MechanicsのPaul Carrack?)満足せず、却下。
過去作でメインのバックコーラスを担当の他、二曲リードヴォーカルを担当し前任Peter Gabrielと似たヴォーカルを聴かせたPhil Collinsが兼任する事となり、
同年10月から本格的に新作制作に入る..............という経緯がございます..............................
さて今作。
専属ヴォーカリストのPeter Gabrielが脱退。
楽器担当が残されたGenesisでございますが、以前は歌詞やコンセプトの比重が高く、それにより楽曲や演奏が制約される感がございました。
コンセプトメーカーが去った事や皆楽器担当という事で作曲・音楽性・演奏の幅と自由が広がり、演奏個性重視の感がございます。
但し、大傑作”Selling England By The Pound”以降のプロらしさのあるもので、非常に緻密な演奏。
Tony Banksが(Mike Rutherfordの手を借りつつ)作曲中心とは言えど、
Steve Hackettが初のソロ作、Phil CollinsがBrand X参加で得た実績を基に持ち込んだ音楽性も強く感じられるもの。
非常に色彩感溢れる音楽性でまたPhil Collinsがリードヴォーカルに就いた事もあり、ポピュラー系メロディ重視の感がございます。
以前よりも理解し易く且つ(良い意味で)聴き易いものとなっております。
以前は歌詞に制約される事が強く、音楽性がのっぺりした感のあるものでございました。
今作でラインナップが全て楽器担当となった事で楽曲の展開が多くなり、また非常に起伏に富んだものとなっております。
Genesisの頭脳たるTony Banksの緻密な音のタピスリー感、
また(作曲クレジットは少ないものでございますが)四人編成時の音楽性の鍵(アレンジ面)を握った名手Steve Hackettの役割が以前よりも際立つもの。
但し、アマチュア感且つギタリストが弾くベース演奏感が強かったMike Rutherfordの演奏面の特異性が弱まった感がございます。
またPhil Collinsの繊細なシンバルワークやタム捌きは以前同様驚きを伴うもの。
但し、Brand Xでの活動が大きな影響を与えた感があり、非常に興味深いものでございます。
後にパーカッション奏者としてのセッション参加が理解出来るものとなっております。
また、違和感なく音楽性に溶け込んでいるPhil Collinsのヴォーカルが興味深くも........でございます...................................................................
満を持してリリースすれば以前よりも大好評。
名手Bill Bruford(ex-Yes、King Crimson、後にU.K.、Bruford、”Discipline”King Crimson、渡辺香津美セッション、Bill Bruford"s Earthworks、
Moraz/Bruford、Bruford/Levin Upper Extrimities他)、
前者離脱後は名手Chester Thompson(ex-Weather Report、Frank Zappa、後にFire Merchants他)をサポート・メンバーに迎え、ツアーは絶好調。
また以前同様の”座して演奏”のスタイルであったライヴでは、ある公演でHackett/Rutherfordが意を決して立ち上がり、
以降はロックバンド的な演奏スタイルへ移行する事となります。
新生Genesisを強くアピールするというものでございます.......................
正に見事な再生劇を演じた感がございます........................................
但し、初のソロ作が大好評。その実績に強い手応えを得た名手Steve Hackettがバンドの音楽性に窮屈さを感じていた模様。
あくまでGenesisは名手Tony Banks中心のバンド。
自身の音楽性と演奏・個性を強く打ち出したい願望を抱えつつ、次作に取り掛かる事になります................................
(後の大傑作ライヴ盤”Seconds Out”ミキシング中に名手Steve Hackettは脱退を表明。
その後制作スタジオから帰途の姿をスタジオに向かう車の中から名手Phil Collinsが目撃。普通は話しかけに行くところをスタジオ到着を優先。
到着後脱退を聞き、驚愕。
Phil Collins曰く「あの時話し掛けに行けば.......」との事。
Steve Hackett自身もそうなれば留まっていたとも.........................)
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
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