今から食中毒等が、心配な季節になりますね。
手洗いや、夏風邪時等の予防
いろいろと対策が必要になってきますよね。
季節の変わり目や、
冬のインフルエンザや風邪の時期も同じく、
菌に対して敏感になる時期があります。
そんな時期は特にですが、
手洗い石鹸や雑貨を買う時、
良く目にするのが、
抗菌コートや除菌シート、消毒、殺菌の文字。
どう違うのか、どれを買おうか
と、悩むコトありませんか?
今回は、除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒
の違いについてご紹介します。
これからは、効果的な予防が、
できるようになりますよ!
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除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
どう違うの?
滅菌とは
滅菌(めっきん)は、
歯科や医療の現場で、
よく聞かれる言葉です。
日本石鹸洗剤協会によると(以下抜粋)
「滅」とは「全滅」の滅であり、
滅菌といえば意味的には
菌に対しては最も厳しい対応
と、いうことになります。
つまり、すべての菌(微生物やウイルスなど)
を、死滅させ除去することで、
日本薬局法では微生物の生存する確率が
100万分の1以下になることをもって滅菌
と、定義しています。
しかし、これは現実的には、人体ではあり得ない状況
(たとえばヒトの手を滅菌するには、
人体の細胞ごと殺さなければならないことになるので、
器具などの菌に対しての用語だと考えられています。 日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)HPより抜粋
☆滅菌とは、器具等の菌を完全に死滅させることを意味します。
滅菌されている商品ですと、めん棒やガーゼなどがありますよね。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
殺菌とは
これは、文字通り
「菌を殺す」ということを指しています。
細菌を死滅させる
と、いう意味ですが、
この用語には、
殺す対象や殺した程度を含んではいません。
このため、その一部を殺しただけでも
殺菌といえると解されており、
厳密にはこの用語を使う場合は、
有効性を保証したものではない
ともいえます。
また、この「殺菌」という表現は、
薬事法の対象となる消毒薬などの
「医薬品」や、薬用石けんなどの
「医薬部外品」で使うことはできますが、
洗剤や漂白剤などの「雑貨品」については、
使用できないことになっています。
日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)HPより抜粋
☆殺菌とは、菌を死滅させることを意味しますが
一部分でも殺菌といえたりするため、
具体的な程度の定義はされていないようですね。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
消毒とは
物体や生体に、
付着または含まれている病原性微生物を、
死滅または除去させ、
害のない程度まで減らしたり、
あるいは感染力を失わせるなどして、
毒性を無力化させることをいいます。
消毒も殺菌も、薬事法の用語です。
一般に「消毒殺菌」
という慣用語が使われることもあり、
消毒の手段として
殺菌が行なわれることもあります。
ただし、病原性をなくする方法としては
殺菌以外にもあるので、
滅菌とも殺菌とも違うという意味で、
使い分けがされています。 日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)HPより抜粋
☆消毒薬のアルコール以外にも、
熱湯消毒など方法はたくさんあります。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
除菌とは
物体や液体といった対象物や、
限られた空間に含まれる
微生物の数を減らし、
清浄度を高めることをいうとされています。
これは、学術的な専門用語としては、
あまり使われていない言葉ですが、
法律上では、食品衛生法の省令で
「ろ過等により、原水等に由来して当該食品中に存在し、
かつ、発育し得る微生物を除去することをいう」
と、規定されています。
いろいろな商品で、
この性能を訴求する商品もたくさん出てきており、
除菌の方法も洗浄やろ過など、
各分野でさまざまな意味づけが行なわれたり、
それぞれ程度の範囲を示している
と、考えられます。
たとえば、洗剤・石けん公正取引協議会が定義する除菌とは、
「物理的、化学的または生物学的作用などにより、
対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を有効数減少させること」で、
この細菌にはカビや酵母などの真菌類は含まれません。
日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)HPより抜粋
☆除菌とは、簡単にいえば菌の数を減らすことを意味します。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
抗菌とは
これも、近頃では 幅広い商品に謳われるようになりましたが、
「抗菌」とは「菌の繁殖を防止する」という意味です。
経済産業省の定義では、
抗菌の対象を細菌のみとしています。
JIS 規格でその試験法を規定していますが、
抗菌仕様製品では、
カビ、黒ずみ、ヌメリは効果の対象外とされています。
菌を殺したり減少させるのではなく、
繁殖を阻止するわけですが、
これも対象やその程度を含まない概念です。
日本石鹸洗剤工業会 (JSDA)HPより抜粋
☆抗菌とは、菌の増殖を抑制することを意味します。
除菌・殺菌・抗菌・滅菌・消毒の違いは?効果ある物で正しく予防
まとめ
いかがでしたか。
対象や範囲があいまいで、
定義の範囲が広いことが伺えますね。
それにより、私たち消費者は漢字のイメージで
なんとなく意味を汲みとってしまっているようです。
以上の点を踏まえた上で、強い順番は
①滅菌
②殺菌
③消毒
④除菌
⑤抗菌
となります。
今後、商品を手にするときや
予防する際の参考になれば幸いです。
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